【宅建試験】受験放棄は毎年5万人?8,200円を無駄にしないための「3つの心がまえ」

【宅地建物取引士試験】

こんにちは!宅建かーさんです(プロフィールはこちら)。

  • 宅建って短時間で受かるの?
  • 今の時期から勉強して間に合う?
  • 試しに受けてみようかな?

「宅建」で検索すると、資格学校・テキスト・動画・体験記など、情報があふれています。
「独学でも受かる」「3ヵ月で合格できる」など、希望が持てる情報もたくさんありますね。
「何とかなるか」と気軽にチャレンジしてみる方も多いかもしれません。

ところが実際には、受験料を払って申し込んだにもかかわらず、試験を受けない人が毎年5〜6万人もいるんです。
金額に換算すると、8,200円×5万人=約4億円
資格試験の中でも受験放棄の率が高いのです。

せっかく申し込んだのであれば、受験料を無駄にせず、当日受験会場に向かいたいですよね?

当記事では、宅建試験の事前の心がまえと準備についてお伝えしたいと思います。

筆者の受験歴詳細は下記となります。

  • 大学卒業後の就職氷河期。「宅建くらい取ってみよう」と軽い気持ちで申し込むも、勉強が追いつかず…結果は“敵前逃亡”し、受験放棄。
  • 10年後、離婚をきっかけに再チャレンジ。今度こそ!と挑むも、不合格…
  • 翌年、勉強法を見直して3度目の正直。ようやく合格!

貴重な時間とお金を無駄にしないよう、事前の心がまえを確認していきましょう!

はじめに「毎年どのくらいの人が宅建受験を放棄しているの?」

宅地建物取引士試験は、毎年1回、10月の第3日曜日に実施されます。
例年、7月上旬から下旬までに申込受付が締め切られるのですが、そこから試験日まで約3ヵ月。

「まだ先だから大丈夫」
この油断こそが、毎年5万人の受験放棄を生む最大の落とし穴かもしれません。

下記データをご覧ください。

年度申込者数受験者数未受験者数受験率
2024年(令和6年)301,336人241,436人59,900人80.1%
2023年(令和5年)289,096人233,276人55,820人80.7%
2022年(令和4年)283,856人226,048人57,808人79.6%
2021年(令和3年)296,518人234,714人61,804人79.2%
2020年(令和2年)259,284人204,250人55,034人78.8%

参考:不動産適正取引推進機構(過去10年試験実施概況)不動産適正取引推進機構(令和6年度試験結果概要)

このように、毎年約20%の未受験者数です。
ちなみに、宅建の合格率は例年16%前後。つまり、合格する人より“受けない人”の方が多いのです。

他の資格試験と比較して、受験放棄者は多いの?

他の国家資格と比べても、宅建の「受験放棄率」は高い傾向にあります。
下記の表をご覧ください。

資格名受験料受験放棄率実施回数備考
宅地建物取引士8,200円約20%年1回「とりあえず」で申し込みやすい
行政書士10,400円約15%年1回法律系で人気だが難易度が高い
FP8,700円約10%年3回年3回チャンスがある
簿記5,720円約8%年2~3回通年のネット試験(CBT方式)も有

数字だけ見ても、宅建は他資格より「申し込んだのに受けない」人が多いことがわかります。

どうして宅建はこんなに受験放棄者が多いの?

「なんとなく申し込める」価格帯

8,200円という金額は、「受けないままでもいいか」と思えてしまう絶妙な価格。
行政書士(10,400円)など、1万円を超える試験では「せっかく払ったから受けよう」という意識が働きやすいのに対し、宅建は「受けなくても痛くない」と感じてしまう人も多いのではないでしょうか?
筆者が受験放棄した要因もこの価格の安さ(当時は7,000円)が一因であったと感じます。

試験日までの期間が長い

宅建は7月に申込をしても試験は10月。
約3ヵ月の“モチベーション空白期間”があり、勉強が中だるみしやすい時期でもあります。
FPや簿記のように年に複数回チャンスがある試験は、「今回はダメでも次に」と切り替えができますが、宅建は年1回限りの一発勝負
このプレッシャーも受験放棄につながりやすい要因です。

「誰でも受けられる」人気資格ゆえの油断

宅建は年齢・学歴・職業の制限がなく、誰でも受けられるオープンな試験。
この“敷居の低さ”が魅力である一方で、「とりあえず申し込んでみよう」という軽い動機で受験する人も少なくありません。
ところが、勉強を進めると、意外と手ごたえのある問題もたくさん…
試験日が近づくにつれて、当日が不安になって諦めてしまう方も多いのです。

受験放棄しないための3つの心がまえ

合格後の“未来の自分”を明確に描く

モチベーション維持に必要なことは、「合格後にどうなりたいか?」「資格を得てどうありたいのか?」というイメージをしっかりと持つことです。
私の場合、「再就職して子どもたちを安心させたい」という強い動機がありました。
資格は“未来の自分への投資”
「なぜ受けるのか?」は自分自身の中で確固たるものにしておきましょう。
紙に書き出して机に貼っておく、スマホの待ち受けにしておくなどして常に意識出来る状態にしておくことも効果的です。

スケジュールを立て、マイルストーンを置く

宅建の試験日は毎年10月と確定しています。
いつから受験勉強を始めるのかにもよりますが、たとえば春から勉強を始めた場合、約半年あります。
半年間、同じテンションで勉強を維持することは難しいものです。
2週間、毎月、2カ月、3ヵ月などと区切り、マイルストーンを置いてみましょう。

例えば、スクールが実施している模試などを活用することも良い刺激になります。
試験本番の雰囲気を一度でも体験しておけば、当日の逃げたい気持ちはぐっと減ります。模試を活用することは、“敵前逃亡”を防ぐ最高のリハーサルです。
特に独学の場合、実際の受験生を目にすることはないものですが、模試会場では同じように受験を志す仲間を見ることで、良い刺激にもなります。

「申し込み=スタートライン」と考える

7月の申込完了。
この瞬間から、受験生のスイッチを入れる意識を持ちましょう。

・毎週土曜午前は宅建時間
・日曜夜は過去問1セット
など、習慣化できれば意志よりも仕組みで動けます。
3ヵ月という期間は意外と長いです。
張りつめすぎないように、緊張と緩和を上手く活用して過ごしましょう。

まとめ お金と時間を無駄にしないために

宅建試験、せっかく申し込んだのに受験しない――

実際に試験放棄を経験した筆者が思うことは、
あの時、たとえ落ちるとしてもチャレンジし、「挑戦する気持ち」は捨てるべきではなかったということです。

3度目の挑戦で合格した筆者が今伝えたいのは、
結果がどうであれ、当日、自身の力を出し切れる状態でいて欲しい。
後悔しないように過ごしていこう!ということです。

合格後は転職・再就職だけでなく、人生そのものが少しずつ動き出します。
自信が芽生え、「あのときあきらめずに受けて良かった」と思える瞬間は必ず来ます。

試験日当日に受験会場にいること自体が、もう合格への第一歩です。
今から“受けに行く準備”を整えていきましょう。