【賃貸の火災保険】不動産会社で契約必須?相場と補償、見直し手順を解説!

お部屋が決まり、ホッとしたのも束の間。
初期費用の見積もりの中にほぼ入っている項目が、火災保険料です。

  • 火災保険は絶対に入らないとダメ?
  • 不動産会社で契約すると高い気がする
  • 内容がよく分からないけど必要だと言われた

割高な保険を選んでいる人は本当に多いです。
この記事では、宅建士として不動産の契約に立ち会ってきた立場から解説していきます。

  • 賃貸の火災保険でどのくらいの補償が必要なのか?
  • どのくらいの額が相場なのか?

お金を無駄にしないために、ぜひ最後までご覧ください。

目次

【結論】火災保険は「どこで入るか」自分で選べることが多い!

賃貸では、「入居者は借家人賠償保険付き火災保険に加入すること」が条件になっていることが大半です。
初期費用の見積もりに入っていることも多く、不動産会社に言われるがまま、契約してしまう方も少なくありません。

まずは、

  • 賃貸借契約書や重要事項説明書の「保険」について説明している欄を見る
  • 「指定保険のみ」なのか「同等以上ならOK」なのか確認する

自身で割安の火災保険を選べる可能性が出てきます!

「賃貸の火災保険」って何のためにあるの?

賃貸の火災保険はまず3つの補償をチェック!

賃貸で案内される「火災保険」は、火事だけの保険ではありません。多くの場合、次の補償がセットです。

補償守るものよくある例
家財自分の持ち物家電、家具、服、PC、趣味用品など
借家人賠償責任借りている部屋(大家さんへの賠償)ボヤで壁が焦げた/水漏れで床が傷んだ
個人賠償責任日常生活で他人に与えた損害自転車事故/子どもが物を壊した等

お部屋を借りていると、こんなことが起こるかもしれません。

  • 自分の部屋からのボヤで、壁や天井を焼いてしまった!
  • お風呂の水を出しっぱなしにして、下の階に水漏れしてしまった!

そんな時にあなたを守ってくれるのが、火災保険です!
火災保険は、下記のような意味があります。

  • 大家さんにとっては
    「建物や部屋を守るために、きちんと保険に入っておいて欲しい。」
  • 入居者にとっては
    「もしもの時に、何百万もの賠償を自腹で払わないようにしたい。」

入ることは前提として、内容と金額をちゃんと見て納得していくことが正解です。

火事だけじゃない!水漏れ・鍵紛失・日常トラブルにも

名前は「火災保険」ですが、実際には

  • 水漏れ
  • 盗難
  • 窓ガラスの破損
  • 鍵のトラブル対応サービス

など、日常のちょっとしたトラブルもカバーしてくれる商品も多いです。
補償の範囲や付帯サービスを理解していれば、その金額に価値があるか、自分で判断できます。

初期費用の火災保険の相場をチェック!

よくあるのは「2年で1.5〜2万円前後」

エリアや物件によって差はありますが、
よく見るのは「2年契約で15,000〜20,000円前後」です。

見積書の内訳としては、

  • 「家財保険(2年)18,000円」
  • 「住宅総合保険(2年)16,000円」

といった書かれ方をしていることが多いです。このあたりが、ひとつの「相場感」として覚えておくと◎

3万円超なら「ちょっと高いかも?」と立ち止まって

もちろん、家財の保険金額を大きく設定すると価格は上がります。
一般的な一人暮らし・コンパクトなファミリー世帯で、2年で3万円を超えている場合は、「なぜ高いのか?」を一度立ち止まって確認する価値があります。

なぜ不動産会社経由だと割高になりがちなのか

不動産会社や管理会社が、保険会社と提携しており、保険料の一部が手数料として不動産会社に入る。

この仕組み自体は、違法でも何でもなく、どの業界でもよくある話です。ただ、その結果として、

  • ネットで申し込める火災保険よりも高くなりがち。
  • 補償が手厚過ぎてオーバースペックぎみ。金額だけが上がる。

ということも起こりやすくなります。
「不動産会社で勧められる保険は全部ダメなの?」というと、そんなことはありません。内容と金額のバランスが取れているものも、もちろんたくさんあります。

大切なのは、相場と中身を知って、自分で判断することです!

こんな火災保険の契約の仕方は注意!

「皆さん入られてます」でサインさせようとする

  • 保険会社名もよく分からない
  • 補償内容のパンフレットも見ていない
  • 補償内容がよく分からないけど、2年で3万円以上

「みんなそうしてるから安心」ではなく、「中身を理解し」契約しましょう。

「この保険じゃないと入居できません」と言い切るパターン

物件や管理規約によって、保険の指定があるケースもあります。

  • 管理会社指定の保険に統一している物件
  • マンション全体の保険の関係で、特定の条件がある物件

ただ、多くの場合は、補償内容が同等の火災保険に加入していればOKという運用をしているところも少なくありません。
最初から、「この保険じゃないと入居できません。変更はできません」と、理由の説明なく言い切られてしまう場合は、下記のように質問してみましょう。

  • 「同等の補償内容の保険に、自分で加入してはいけませんか?
  • 「管理規約などで指定されていますか?」

重要事項説明書や契約書の特約部分に「管理会社指定の」などと記載がある場合は、従わないといけないこともあります。

賃貸の火災保険、補償の目安額と更新の考え方

補償額の目安

物件によって最低条件が決まっていることもありますが、目安はこんな感じです。

世帯家財(目安)借家人賠償(目安)個人賠償(目安)
一人暮らし300〜500万円1,000〜2,000万円1億円
2人暮らし500〜800万円1,000〜2,000万円1億円
ファミリー800〜1,000万円2,000万円(物件条件優先)1億円

ポイントは、家財を盛りすぎないこと。
「全部買い直すならいくら?」で考えると、現実的な設定になります。

更新の考え方(見直しのタイミング)

  • 更新が自動都度かを最初に確認する
  • 更新案内が来たら、比較サイトで相場をチェックする
  • 生活が変わったら(家財が増えた/子どもが自転車に乗る等)、補償も見直す

更新は面倒に感じますが、見直し=節約チャンスです。

自分で火災保険を選ぶときの流れ【5ステップ】

ここからは、「自分で火災保険を選びたい」と思ったときの具体的な流れを、なるべくカンタンに整理します。

STEP
いま提示された保険の内容を確認

まずは、不動産会社から提示された保険パンフレットで、次の項目をチェックします。

  • 保険会社名
  • 保険期間
  • 保険料
  • 家財・借家人賠償・個人賠償の金額
STEP
ネットで同じような補償内容の保険をざっくり比較

次に、ネットで同程度の補償内容の火災保険を比較してみます。
たとえば、

  • 保険期間:2年
  • 家財:300万円
  • 個人賠償:1億円

不動産会社で勧められた保険と自分で選んだ保険の料金差のイメージがつきます。

STEP
金額+補償内容で納得できるものを1〜2社に絞る
  • 補償内容はこれくらいが妥当なんだな
  • 金額はこれくらいが妥当なんだな

という感覚がつかめたら、その中から「これなら金額も内容も納得できる」という候補を1〜2社に絞ります。

STEP
不動産会社に「この保険に入りたい」と相談

候補が決まったら、不動産会社に「こちらの火災保険(同等の補償内容)で加入したいのですが、可能ですか?」と相談してみましょう。

  • 補償内容が同等以上であること
  • 保険期間や賠償責任の金額などが条件を満たしていること

を伝えられると、話がスムーズです。

STEP
OKならWEBで申込み → 保険証券を提出

不動産会社からOKが出れば、あとはWEBで申込みを済ませましょう。

  • 保険証券のコピー
  • 申し込み完了画面のスクリーンショットなどの情報

などを不動産会社に提出すれば完了です。

火災保険料は、2年ごと・引っ越しのたびに発生するお金です。
一回の差額は数千円でも、長い目で見るとそれなりの金額になります。

  • 何となく決めるのをやめる
  • 相場と中身を知った上で自分で選ぶ

チェックポイントを知り、自分のお金を守りましょう!

よくある質問(FAQ)

更新は自動?見直すタイミングは?

自動更新だと、気づかないうちに継続してしまうことも。
おすすめの見直しタイミングは、更新の案内が来たときです。
そのタイミングで比較サイトで相場を見て、「今の内容と金額で納得できるか?」をチェックすると失敗しにくいです。

途中解約はできる?返金はある?

商品によりますが、途中解約できることが多いです。
返金についても、残り期間に応じて戻るケースがあります。
「引っ越しで保険が不要になった」「別の保険に乗り換えたい」などの場合は、保険会社の規約を確認しましょう。

個人賠償って、他の保険で既に入ってることある?
  • 自動車保険の特約
  • 自転車保険
  • クレジットカード付帯
  • 学生保険(大学生協など)

に個人賠償保険が付いていることがあるので、重複するとムダになりがちです。
「個人賠償だけ入ってた!」という人もいるので、加入済みの保険を一度だけ確認しておくと節約になります。

【まとめ】保険は自分で選んで、初期費用を安くしよう!

  • 見積書の火災保険欄をもう一度見てみる
  • 金額と期間、補償内容をチェックする
  • 比較サイトでざっくり相場を見てみる

保険は自分で選べる可能性があります。
初期費用の中の火災保険の内容を知り、新しい生活をリスタートさせて行きましょう!

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