- この年齢で再就職できるのかな?
- 家賃と教育費、払っていけるかな?
リスタート期は考えないといけないことが本当にたくさんありますよね。
不安が大きくなると、「とにかく仕事をしないと!」と焦って求人に応募してしまいがちです。
かつての私も、手当たり次第に求人に応募しては不採用の経験を繰り返しました。
今振り返ると、仕事探しの「順番」が間違っていたのだと気づきます。
- 生活に毎月いくら必要なのか。
- 仕事にどれだけ時間を使えるのか。
- 近くに頼れる人や制度はあるのか。
安定した生活基盤を築くためには、家計・家・仕事をバラバラに考えず、セットで組み立てることが大切です。
この記事では、遠回りや失敗を繰り返しつつも、宅建資格を取って再就職した私が考える、効率的な仕事探しの3点セットをお伝えします。
この記事を読めば、今の自分に無理のない働き方を見つけるための具体的なステップが分かります。ぜひ最後まで読んでみてください。
【結論】「家計・家・仕事」はセットで見直す

結論、「家計」「家(住まい)」「仕事」をセットで見直すことが、40代シングルマザーの仕事探しを成功させる鍵です。
どれかひとつだけを最適化しようとすると、下記のようにどこかにしわ寄せが出てしまいます。
- 収入だけを優先して、生活が回らない
- 家だけを優先して、仕事の選択肢が狭まる
- 目先の仕事だけを優先して、家計がいつまでも不安
ここからは、なぜ「順番」が大事なのかを見ていきましょう。
シングルマザーの仕事探しでつまずく原因は「順番」
離婚が決まった時、多くの人が「とにかく稼がなくては」という強い不安に駆られます。
けれど、焦って動くと次のような「負の連鎖」に陥りがちです。
| やりがちな失敗 | 負の連鎖 |
|---|---|
| 家が職場から遠い。 家賃が高い。 | ・働く時間が増えて疲れやすくなる。 ・子どもと向き合う余裕がなくなり生活全体が回りにくくなる。 |
| 生活費の全体像を把握していない。 | ・「いくら必要か」が不明のまま、無理な高収入目標を立ててしまう。 |
| 時間や内容的に無理をした仕事。 | ・日々の心労が重なる。 ・急な子どもの体調不良などに対応しづらく、仕事が続きにくい。 |

このような負の連鎖に陥らないように、ステップごとに現実ベースで組み立てることが大切です。
現実ベースで組み直す3つのステップ
【STEP1:家計】収入のゴールを決める
- 家賃・教育費・生活費の総額をざっくり計算する
- 児童扶養手当など支援を差し引いた不足額を出す
- 毎月の目標収入を設定する
【STEP2:家】生活の土台を整える
- 家賃の上限は、目安として手取りの30%以内
- 通勤時間は片道できれば30分以内
- 学童、実家、病児保育など預け先の確保
【STEP3:仕事】働く条件を決める
- 働ける曜日・時間帯を決める
- 収入と勤務時間のバランスを考える
- 1日の生活リズム(起床〜就寝)のイメージをつくる

「家計、家、仕事」をまとめて考えることで生活時間が具体的に見えてきます。
シングルマザーの家計を見える化すると、仕事の選び方が変わる

仕事探しで焦ってしまう最大の原因は、「毎月いくら稼げば安心できるのか」という収入のゴールが見えていないことです。
不安だからと目先の高時給な求人に飛びついても、生活全体で赤字が続けば、いずれ心身が疲弊してしまいます。
そこで、まずは現在の家計を「見える化」しましょう。
家計の最低ラインを知ると、自分が本当に目指すべき仕事の選択肢が明確になり、自信を持って仕事を選べるようになります。
最低限いくら稼げば家計が回る?
FPが家計を分析するときは、単に「収入を増やす」だけを考えるのではなく、
- 固定費を減らす
- 公的支援で補う
- それでも足りない分を仕事で補う
という逆算の発想で考えます。

まず、あなたと子どもが健康に暮らすために、「毎月絶対に必要なお金」を洗い出しましょう。
- 固定費:家賃、通信費、保険料、光熱費の最低ライン
- 変動費:生活費、食費、交通費
- 将来の備え:教育費(塾代や積み立て)、医療費、貯金
この合計額から、児童扶養手当や児童手当などの公的支援額を差し引いた金額が、あなたが「仕事で稼ぐべき最低ライン」となります。
この数字が出れば、
- フルタイムが必要か
- パートで足りるか
- 副業との組み合わせが必要か
が具体的に見えてきます。
特にシングルマザーの家計を圧迫するのは、「住居費」と「教育費」です。この2つの柱を先に確定させることで、柔軟性の高い「生活費」を調整しやすくなります。
- 家賃:賃貸審査に通り、かつ無理なく払える「手取りの30%」ラインを一つの目安にする。
- 教育費: 将来的な進学を見据え、月々いくら貯蓄に回す必要があるか、子どもの年齢に合わせて計画を立てる。
- 生活費: 上記2つを固定した後、残った予算でやりくりできる食費や日用品費の目安を決める。

まずはこの目標に向けて、無理なく続けられる仕事を探していきましょう。
住まいは、仕事選びの土台です。
家賃と通勤時間のバランスが悪いと、どれだけ良い仕事に就いても生活が苦しくなり、「仕事を選ぶ自由」がなくなってしまいます。
部屋探しについては、こちらの記事で詳しく解説しています。
【シングルマザーの部屋探し】安心できる不動産会社の共通点とは?
シングルマザーの働き方ガイド

家計と住居の土台が見えたら、次は「どのように働くか」という具体的な雇用形態の選択です。
パート・派遣・正社員、メリット・デメリット
| 雇用形態 | メリット | デメリット |
|---|---|---|
| パート | 時間の融通が利く。 家事との両立がしやすい。 | ・収入は少なめ。 ・社会保険の加入が難しい場合も。 |
| 派遣 | 時給が高い。 スキルに応じて仕事を選べる。 | ・契約更新の不安あり。 ・仕事内容に幅がないことも。 |
| 正社員 | 安定収入・社会保険・賞与がある。 社会的信用が高い。 | ・責任が重くなる。 ・家庭との両立の難しさは職場により大きく差がある。 |
社会保険は未来の「安心代」として必ず考える
社会保険(厚生年金や健康保険)への加入は、数年後、数十年後のあなたと子どもの生活を左右します。
- 厚生年金: 将来受け取る年金額が、国民年金のみの場合と比べて増えやすくなります。
- 健康保険: 病気や怪我で働けなくなった際に、条件を満たせば傷病手当金(給与の約2/3)が支給される場合があります。
手取りは一時的に減りますが、将来の安心のために、あえて壁を超える働き方を選ぶという考え方も大切です。
40代キャリアチェンジで大切な4つの視点
仕事を選ぶ際には、給与や勤務時間といった表面的な条件だけでなく、職場環境も事前に見極めることが重要です。
| 向き・不向きの判断基準 | 具体的なチェックポイント |
|---|---|
| 急な休みへの理解度 | ・代わりの人員がいる体制か |
| 有給休暇の取りやすさ | ・職場全体の有給取得率が高いか ・学校行事に合わせて取得可能か |
| 残業の強制がないか | ・慢性的な残業がないか ・帰りやすい雰囲気か |
| 業務のプレッシャー | ・目標やノルマが過度ではないか ・精神的負担は大きくないか |

最初の転職・再就職では、まず「体力・メンタルを削らないこと」を最優先にしましょう。
将来の安定を育てる!宅建・FPなど専門資格とキャリアパス

短期的に収入が安定してきたら、次は「長く食べていけるスキル」を育てるステージです。
40代からでも遅くありません。むしろ、子育てで培った段取り力や判断力があるからこそ、資格学習との相性は抜群です。
ここでは、自身の経験を踏まえ、シングルマザーの再出発に役立つ資格と、その活かし方をまとめます。
宅建・FP・行政書士など「育てる資格」の選び方
資格を取得する目的は、「専門性によって時給を上げ、雇用の安定性を高めること」です。
| 資格名 | 特徴・市場価値 | シングルマザーにとってのメリット |
|---|---|---|
| 宅地建物取引士 | ・不動産業界で常に需要がある国家資格 ・景気に左右されにくい | ・資格手当がつく会社も ・未経験でも業界に入りやすい ・営業だけでなく事務寄りの職種も多い |
| FP(ファイナンシャル・プランナー) | ・家計・保険・税金など生活直結の知識 ・金融・保険・相談業務と相性が良い | ・自分の家計に活かせる ・金融保険系の応募でアピール材料になる |
| 行政書士 | ・手続き・許認可の専門家 | ・開業が可能 |
| その他(医療系、簿記、Webなど) | ・医療事務や介護は地域で需要が安定 ・簿記は経理事務の基礎 ・Webは在宅副業にもつながる | ・求人が安定している ・求職活動の選択肢の幅が広がる |
組み合わせると、「唯一の強み」になります。
資格は1つでも十分ですが、組み合わせると相乗効果があります。
・宅建 × FP
不動産+お金の知識で「トータル家計相談」ができ、独自ポジションを作りやすい。
・医療事務 × 簿記
医療機関の経理・運営にも関われ、単なる事務以上のキャリアに。

「今すぐ稼ぐ仕事」と「将来育てる資格」を並行すると、2〜3年後の働き方の自由度が大きく広がります。
宅建に興味のある方はこちらの記事もどうぞ。
【宅建意味ない?】無職シンマが宅建合格で再就職!コスパの高さを実感した4つの理由
ひとり親の「キャリア再構築」を支える公的制度
職業訓練校(ハロートレーニング)は、「キャリア再構築」を後押ししてくれる公的制度です。
1. 学びの場:ハロートレーニング(公的職業訓練)
国が支援する公的な職業訓練制度です。
- 授業料は原則無料(テキスト代等は自己負担)
- 幅広いコース:事務、パソコン、Webデザイン、介護、医療事務など
- 就職支援付き:学ぶだけでなく、ハローワークと連携して就職先探しもサポート
2. 生活の支え:2つの主な給付金制度
「勉強している間の収入はどうするの?」「学費がかかる講座はどうするの?」という不安をカバーする制度です。目的に合わせて使い分けます。
| 制度名 | ① 高等職業訓練促進給付金 | ② 自立支援教育訓練給付金 |
|---|---|---|
| 目的 | 国家資格を取って正社員を目指す | スキルアップや資格取得を目指す |
| 期間のイメージ | 長期(6か月以上、多くは1年以上) | 短期〜中期 |
| 対象の例 | 看護師、准看護師、保育士、介護福祉士、理学療法士など | 簿記、医療事務、ITスキル、パソコン講座など |
| 支援内容 | 生活費の支給(毎月) ※例:住民税非課税世帯 月10万円など | 受講費用の補助 ※例:費用の60%などを支給 |
①は「生活費(月額)」が出るため、じっくり学校に通いたい人向け。
②は「学費の一部が戻ってくる」制度なので、働きながら夜間や通信で学ぶケースなどに向いています。
金額や条件は自治体によって異なるため、必ず公式情報で最新の内容を確認してください。
制度利用で一番大事なのは「事前相談」
制度利用で一番大事なのは、受講開始前の「事前相談」です。
自分で先に学校に申し込んだり、受講料を払った後では、給付金が一切もらえない可能性があります。
ここを飛ばすと支給対象外になることもあるので、まずは自治体窓口に電話で予約して相談してみましょう。

分からないまま悩むより、まずは相談してみましょう。
※各制度の対象要件や金額は年度や自治体によって変更される場合があります。必ず最新情報をお住まいの自治体窓口や公式サイトでご確認ください。
※下記は参考リンクです。
ハロートレーニング(公共職業訓練・求職者支援訓練)について(厚生労働省)
高等職業訓練促進給付金のご案内(こども家庭庁)
母子家庭自立支援給付金及び父子家庭自立支援給付金事業(こども家庭庁)
仕事が決まらない時は?見直しポイントとメンタルケア

仕事探しが自分の思い通りに進まないことはあります。
不採用が続くと落ち込んでしまうかもしれませんが、
単に「企業が求める条件」と「あなたが提示している条件」にズレがあるだけです。
焦りや不安を感じたら、以下のポイントを見直してみましょう。
応募数・条件のつけ方を変える
仕事が決まらない場合、まず見直すべきは、活動の「量」と「質(条件)」です。
- 応募数が少ない: 求人応募は「数」も大事です。完璧な求人を探すのではなく、「許容できる」求人に積極的に応募することで、面接機会が増えます。
- 条件が厳しすぎる: 「土日祝休み・残業なし・高時給・在宅」など、理想を全部盛りにしていないか見直しましょう。リスタート期はまず、「安定して続けられること」を最優先にし、条件を少し緩めて職種の幅を広げると決まりやすくなります。
- 職種の幅が狭い: 経験のある職種だけに固執せず、未経験OKで需要の高い職種(コールセンターや物流軽作業など)も選択肢に入れることで、採用の確率が上がります。
企業側の不安を安心に変える
40代の採用で企業が最も重視するのは、「この人なら安心して任せられるか」です。
あなたの真面目さや、ブランクがあっても子育てを続けてきた継続力を、仕事でどう活かせるかを言葉で伝えていきましょう。
特にシングルマザーの場合、企業は「急に休まないか」という点を気にしています。
面接では、次の点を具体的に伝えると安心材料になります。
・具体的な預け先: 「病児保育に登録済み」「実家や友人のサポート体制がある」など。
・仕事への意欲と責任感:「急な欠勤の際は、仕事に穴を開けないよう最大限調整し、可能な範囲で家で業務を進める」など、具体的な行動イメージを伝える。

仕事探しは、短距離走ではなくマラソン。
目標達成に向けて、心身の健康を最優先に守ることを忘れないでください。
【まとめ】完璧な仕事でなくても良い

ここまで、シングルマザーの仕事探しを成功に導くための「家計・家・仕事」の3本柱と、具体的な求職活動の方法をお伝えしてきました。
一番大切なのは、
あなたが無理なく、笑顔で子育てを続けられること。
そして、あなた自身が壊れない仕事を見つけること。
この記事を読んだ今、ぜひ行動に移してほしい「小さな一歩」を3つ挙げます。
大きな一歩ではなく、「これならできそう」と思えることから始めてみてください。
- 家計を見える化する: まずは「最低限いくら稼げば家計が回るか」を紙に書き出し、目標とする収入額を明確にしましょう。
- 住まいの条件を再確認する: 家賃と通勤時間、子どもの預け先のバランスを見直し、「ここまでは無理をしない」というラインを決めておきましょう。
- 求人サイトに1つ登録する or 派遣会社をもう1社増やす: 情報収集の窓口を増やし、活動の母数を増やす準備を始めましょう。
小さな一歩が、明日への大きな変化につながります。
あなたの一歩を、心から応援しています。
